神風は偶然じゃなかった!?元寇と鎌倉武士の奮闘

鎌倉時代後期に突如日本を襲った「元寇」

今回は元寇がテーマじゃがどんなイメージかのう。

まりも
モンゴル!神風!
たっつん
モンゴル軍が襲来し、神風によって撃退された、というのが何となく共通認識になってる感じだよね。

史実を紐解いていくと、少し様子が違うことが分かるんじゃ。

たっつん
元寇ってのは『の侵略』って意味なんだけど、2度の侵攻をまとめてそう呼んでいるんだ。

まりも
何とかの役ってやつか。

たっつん
そうそう。1回目が『文永の役』で2回目が『弘安の役』ね。

まりも
ケガで休養中なのにサッカーしてたのが『文永の役』で、『弘安の役』は六本木のクラブで大暴れした事件だっけ?

たっつん
それは朝青龍の不祥事だろ!モンゴルってだけで関係なさすぎるよ!

そもそもモンゴル帝国とはどんな国?

元寇を考える前提としてモンゴル帝国を正しく理解する必要があるのう。

たっつん
モンゴル帝国はかのチンギス・ハンが築いたアジアの巨大国家だね。

まりも
モンゴル帝国と元は違うの?

元寇を指示した皇帝フビライ・ハンはモンゴル帝国の第5代皇帝なんじゃが、その頃には既に帝国が分裂しておった。

たっつん
キプチャク・ハン国、チャガダイ・ハン国、イル・ハン国、そしてフビライの元と4つの勢力に分かれていたんだ。

まりも
フビライ・ハン国ではないんだ。

たっつん
まぁ、分かりやすく○○ハン国って呼んでるだけだからね。実際にはそれぞれ複雑な名前があるんだ。

まりも
ドルゴルスレン・ダグワドルジとか?

たっつん
それは朝青龍の本名だろ!朝青龍好きすぎだよ!

中国を統治していたから『元』という中国風の名前がメジャーになっているわけじゃな。

たっつん
『モンゴル帝国』の段階で、中国の北半分と高麗(朝鮮半島の統一国家)を支配下においてて、東アジアはほぼ支配されていたといえるんだ。

フビライが即位した時点で、東アジアで元に帰属していないのは中国南方の南宋と日本のみとなっておった。

まりも
そりゃ是が非でも服属させたいわね。

意外と慎重派のフビライ・ハン

たっつん
フビライもなるべく穏便に済ませたいとの思いから、まずは使者を送るところから始めたんだ。

だが日本側はこれに応じることなく、服属を拒絶したのじゃ。

たっつん
元側も結構粘り強くて、6回に渡り使者を派遣してるんだ。

まりも
意外とマメじゃん。笑

最終的には脅迫めいた書状が送られたんじゃが、すっかり無視されたためフビライは日本への武力行使を決意したという話じゃ。

1回目の元寇「文永の役」

たっつん
そのようにして勃発したのが文永の役なんだ。最大4万とも言われる艦隊が編成され、日本を目指した。

日本にとっては初めての本格的な外敵の侵入といえるのう。

まりも
慌てた鎌倉武士たちはTSUTAYAで『プライベート・ライアン』借りてきて食い入るように観てたって話だよ。

たっつん
参考にならないだろ!時代が違いすぎるよ!

元軍は対馬壱岐を制圧し博多湾へ侵入。そして次々と九州北部に上陸し、待ち構えていた日本軍と激突したんじゃ。

たっつん
色々な記録から武士たちがモンゴル軍に相当苦戦したことが分かるんだ。

まりも
てつはう」とかだね!教科書で見たよ。

たっつん
そうそう。爆発物を使って馬を驚かせるとか、日本には全くない戦法だったから対処法に困ったんだよね。

まりも
あと、もう勝負がついてるのに駄目押しで土俵から突き落とすっていう戦法で多数の負傷者が出たとか。

たっつん
もう朝青龍はいいって!全部それでいく気かよ!

まりも
これだけネタがあることに感動してる。

とはいえ、苦しみながらも日本軍は奮戦し、着実に元軍にダメージを与えていたんじゃ。

たっつん
指揮官が負傷したりして、ジワジワと元軍の士気は低下していった。

まりも
はるばる海を渡ってきたところを敵に粘られたら悲観的にもなるよね。

元軍はこれ以上戦いを続けることは不可能と判断し、撤退を決めた。

まりも
あれ?神風は?

たっつん
文永の役に関しては神風で勝った訳じゃないんだよね。

このときは帰還中の元軍を暴風雨が襲い、大損害を与えたそうじゃ。

まりも
何か踏んだり蹴ったりだなぁ。

絶対に負けられない戦い「弘安の役」

たっつん
でもフビライはあきらめなかったんだ。文永の役から7年後、再び元軍が襲来する。

今度は前回の3倍以上、15万人ともいわれる軍が用意されたと記録されており、海軍としては世界史上でも最大級の規模だったといえるんじゃ。

たっつん
これが2回目の元寇「弘安の役」だよ。

まりも
フビライ、ついに本気出したね。

たっつん
はじめに朝鮮から4万の軍が先発隊として来襲し、壱岐島を占拠した。

本来はそこで江南(中国南部)からの本隊10万と合流し、一気に九州北部を陥落させる手筈だったんじゃが、作戦は変更され先発の4万の軍のみで九州上陸作戦が開始された。

まりも
ダメなパターンのやつじゃねコレ?笑

たっつん
まぁ、4万でも相当な数だからねえ。

上陸地点では再び激戦が繰り広げられたが、日本軍は奮闘し、なかなか拠点を作らせない。

たっつん
7年の間に作られた海岸沿いの石塁も大いに元軍を阻んだらしいよ。

まりも
ヌルヌルローション石塁ね。

たっつん
そんなバラエティ的な要素はないよ!

苦戦が続く中、元軍では疫病が蔓延するなどしてさらに士気は低下していく。

たっつん
そして合流予定だった本隊10万の軍も一向に全く姿を見せない。

まりも
何やってんのよ!

たっつん
本隊は本隊で別の作戦を考えてたらしい。

まりも
まとまりなさすぎでしょ。笑

元軍に迫りくる悲劇「神風」

予定より1ヶ月以上遅れて何とか両軍は合流した。

たっつん
いよいよ日本へ総攻撃を仕掛けようとしていたその時・・・

まりも
神風キターー!!

たっつん
台風が壱岐周辺を直撃し元軍の艦隊は壊滅。

まりも
すさまじいね。

ボロボロになった元軍に対し日本軍が総攻撃を仕掛け、勝負アリじゃ。

たっつん
最終的に本国へ逃げ帰ったのは4万の兵のみだったと言われてるんだ。

まりも
さらにその4万人の内の3万人が阪神ファンになってたっていうんで驚きだよね。

たっつん
何があったんだよ!気味悪すぎでしょ!

中国のトラウマと神風の真実

これ以降、中国の王朝で日本遠征を試みる者はいなかったと言われておるんじゃ。

まりも
相当トラウマになっただろうね。

たっつん
まぁそうだね。失ったものが多すぎるからね。

まりも
フビライなんて、たまたま出てきた日の丸弁当見ただけで泡吹いて失神したらしいよ。

たっつん
どんなシチュエーションなんだよ!

忘れたいことだったのは間違いないのう。

たっつん
神風も含めて、奇跡の勝利的な扱いなんだけど、元軍は2ヶ月以上も島に駐留していて、台風の直撃は必然的な出来事だったと言われてもいるんだ。

まりも
日本軍の頑張りあっての大勝利だったわけだね。

元寇後の鎌倉幕府

だがその頑張りに対して、鎌倉幕府は御家人に対し十分な恩賞を与えることが出来なかったんじゃ。

たっつん
戦いで何か得られたわけじゃないからね。

まりも
ただ働きかよ!

実際、幕府に対して恩賞を出すよう直訴に行った武将もいたそうじゃ。

たっつん
御恩と奉公の関係が崩れ、幕府の滅亡に繋がっていったというストーリーだね。

まりも
結局幕府に残ったのは奉仕マニアのドMだけだったってことね。

たっつん
奉仕じゃなくて奉公だよ!

実際のところ、元寇の脅威はまだ去っておらず、特に壱岐・対馬や九州は高い警戒レベルを維持せざるを得なかった。

たっつん
そうした影響で地方の御家人たちは借金まみれの生活に追い込まれたんだ。

まりも
ただ働きの上に借金までして奉仕するとは、筋金入りだねこりゃ。

たっつん
これはマジで可哀そうだよね。

その解決策として幕府が打ち出したのが徳政令。御家人の借金の帳消しじゃ。

まりも
それやったらヤバイことなるって、私でも分かるよ。笑

たっつん
まあ案の定誰も御家人へ融資してくれなくなって、没落しまくったみたいだよ。

まりも
幕府の責任者は何聞かれても「必ずもう一度神風が吹きます。」って答えてたらしいからね。

たっつん
全部そいつが悪いよ!